8月
25
2013
離婚をしても親と子どもの関係は切れない。
ある日、突然、親の訃報が届くこともある。亡くなった親が借金を残していると思われる場合は、相続をどうするか悩ましい。
相続放棄した方がいいのか、どんな点に注意したらよいのかなど法律相談で質問を受けることがある。
先日も葬儀費用を被相続人の財産から支出してもよいかと尋ねられた。
被相続人の財産を処分すると相続放棄はできなくなるので、被相続人の財産から葬儀費用を出してよいか迷っておられたのだ。
被相続人の葬儀として社会的に相当なものであれば、被相続人の財産から支出しても相続放棄が認められる場合がある。
そんなときは、一度、弁護士に相談してください。
8月
16
2013
子どもが逮捕されたので相談したいという電話をときどき受ける。緊急事態で時間との勝負なので、調整がつけばその日のうちに法律相談を入れ、遅くても翌日までには少年と接見するようにしている。少年事件は大人の刑事事件に比べ、弁護人としてやるべきことが多い。家族関係の調整、ときには学校関係の調整が必要になることもある。このような環境調整は弁護人が積極的に動かなければ、当事者だけでは難しいと思われる。結果として少年鑑別所に入れられず在宅事件になったり、軽い保護処分で終わることがある。少年や周囲への働きかけを通じて、本人に反省や変化が生じるからである。そんな少年事件に出会うとまた少年事件を担当したくなる。
8月
02
2013
養育費は、家庭裁判所が公表している算定表を使えば、簡単に目安が調べられます。
しかし、この算定表は、公立学校にかかる教育費を前提にしており、私立学校の学費は考慮されていません。
公立学校と私立学校の教育費の差額を一方の親が全額支払わなければならないとすれば、その負担はとても重くなります。
養育費を支払う側の親が私立学校への進学を承諾している場合や収入・学歴・地位などによっては、差額の一部を負担させることができます。
事務所で扱った事案では、私立高校への入学金、入学検定料、教材費、研修受講料、通学費、学用品等の総額を計算し、公立高校の学費との差額を求め、収入割合に応じて養育費の加算が認められました。
7月
30
2013
中学生くらいの年齢の子たちにリストカットが多いのに驚かされる。
どうも流行っているようだ。
子どもたちによれば、リストカットをするとすっきりするそうだ。
ある子は、死ぬことは考えていないが、自分を消したい気持ちのときにリストカットをするのだと表現した。
面会しても、すぐには悩みやストレスの話はしないが、リストカットがSOSの発信であることは誰の目にも明らかである。
両親もずっと心配していたはずだ。
両親に話せなかったことを少年の代わりに両親に伝えたところ、両親も少年の思いを受けとめてくれ、それを機に少年に
大きな変化が生じた事案があった。
親子の会話が回復した瞬間で、付添人である私も感動した。
両親も少年もすっきりした笑顔であった。
9月
12
2012
配偶者の浮気相手に対し慰謝料を請求したいという法律相談を受けます。
浮気が発覚してから1年とか、ある方は3年近く経ってから相談に来られました。
配偶者を信じてやり直そうとしたが、隠れて会っているのがわかった、
あるいは浮気がわかってから私や家族は精神的に苦しんできた、
だから浮気相手にも自分のした行為を反省してもらいたいと
思い悩んだ挙句の相談です。
弁護士としては相手に対して内容証明郵便を送付し、慰謝料請求をすることになりますが、
示談の交渉がうまくいかなければ、裁判を起こすことも念頭においています。
メールとか日記とか証拠を確保されている方も多くおられますので、裁判の準備も万全です。
しかし、裁判まで発展することは少なく、短期間で示談がまとまることが多いと思います。
問題は不倫をした配偶者との関係をどうするかで、夫婦関係を修復するにしろ、離婚するにしろ
大きなエネルギーを費やすことになります。
8月
08
2012
離婚相談は事務所の法律相談の中でも多い。
女性からの相談だけでなく、男性からの相談もよく受ける。
男性からの相談で印象が強いのは、本気で親権を希望される方が多いということである。
子供がかわいいというだけでなく、真剣に子育てをしたいという切実な気持ちが伝わってくる。
育児書を買って、二人で父親の子育てのあり方を勉強をしたこともあった。
自分が子育てをしたときには、本を読むなんてことまでしなかったが、
子供が小さかったころを思い出して、話し合った。
一般的には母親に親権が認められる可能性が高いが、
その男性は子供大きくなったとき、こんなにもおまえのことを思っていたと話ができるように
裁判をがんばると話しておられた。
裁判では母親が親権を取得したが、清々しい表情でありがとうございましたと言って頂けた。
8月
05
2012
刑事事件で共犯者がいたりすると接見禁止処分になることがある。
接見禁止処分になると弁護人以外の方は被疑者と面会するができない。
起訴されると接見禁止が解除されることが多いが、最近は起訴後も接見禁止処分が継続する事件が増加している。
家族と面会できないことで、精神的に不安定になる被疑者もいる。
弁護人としては被疑者を精神的に支えるために、例えば家族に限定して接見を認める決定をするようにとの申立てを裁判所に行う。
最近も接見禁止決定一部解除申立てを行った。
夜7時過ぎに裁判所から許可になったとの連絡を受けたので、すぐに家族に電話した。
さっそく面会に行きますとの返事だった。
外部世界からの遮断は最小限にしたいものだ。
7月
30
2012
今日、提携先の税理士さんの事務所を訪問し、挨拶をした。
伯父と従兄弟がやっている事務所で、伯父さんが開業されて、かれこれ40年にもなる。
相続税の申告などが必要なときは、この事務所にお願いすることにしている。
場所も千種区で地下鉄の駅から近く、便利なところにある。
長年の実績もあるし、気心も知れているので、安心して紹介できる事務所だ。
7月
26
2012
法律相談をしていて、土地の持ち分の割合が問題になった。
早速、土地の登記事項証明書を取り寄せることになった。
相談者に住居表示を教えていただいたが、登記事項証明書を取るには
地番が必要なので、法務局に地番を調べに行った。
住居表示は建物につけられた番号。地番は土地を特定するために
つけられたもので、住居表示とは関係がない。
法務局に備え付けられたブルーマップを開き、地番を調べて、
登記事項証明書を交付してもらった。
相談者に見せると住居表示とは違った表示がされているので、きょとんとされていたが
住居表示と地番の違いを説明すると納得された。
両者の違いを知らないと法務局でまごつくことになりかねない。
7月
19
2012
正直に言うと私はまだボランティア活動をしたことがない。
付添人についた少年がボランティア活動をやってみたいと話していたので、
人生初のボランティア活動に挑戦してみようと決意した。
スタッフにボランティア募集サイトを検索してもらい、
いくつかをリストアップした。
二人の年齢を考えると親子で参加できるタイプのものがいいかなと思いを巡らせていると
調査官から連絡が来て、裁判所から老人福祉関係の施設にボランティアとして参加させることにしましたと。
その方が充実した体験ができるので、少年にはよかったと思うが、
私のボランティア活動は延期になってしまったのかな?
少年の情熱と行動力を見守ってあげたい。